みなさん、こんにちは!2021年スタッフブログ、トップバッターの原です。
改めまして、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします!
年末年始、寒波到来で、不便な日々をお過ごしの方も多かったのではないでしょうか?大分雪は溶けてきましたが、まだ今後も降るそうなので、お気をつけ下さいね。
さて、毎年12月に発表されるPantone(パントン)のColor of the Year(カラーオブザイヤー)。
2021年のトレンドカラーは「イルミネイティング」と「アルティメットグレー」の二色だと発表されました!
PANTONE(パントン)とはアメリカの会社で、その会社が販売している色見本帳が「PANTONE」(パントン)と呼ばれています。
この色見本帳は世界で使用されていて、印刷・ファッション・プロダクトデザインなど幅広い業界で基準となっています。パントンの色見本帳「パントン・マッチング・システム」は、長方形の台紙に色・色名・色番号が書かれたもので、デザイナーが印刷屋や染色職人に色を明確に伝えるための手段として生み出されました。
そもそも、人間が色を認知する際には、紙・布・壁などの素材の種類、光の当たり方、天候、時間などに影響を受けます。また、私たちひとりひとりの色認知能力の差異によっても色の受け取り方に違いが生まれますよね。例えば「ピンク」と言っても、「ピンク」の濃淡や感じ方はひとりひとりの主観に基づいています。
そこで、アメリカ人のLawrence Herbert氏が、インクの濃淡を正確に指定して色の標準ルールを決める方法を1963年に考案しました。この方法を使えば、光の当たり方や他の状況に左右されず、色番号で正確に色を指定することが可能で、グラフィック、ファッション、インテリアのデザイナーが色を使う際に、一体どの濃さの「ピンク」のことを話しているのかが分かるというわけです。
色番号のおかげで世界中で同じ色に統一することが可能です。
話を戻しますが、カラー・オブ・ザ・イヤーは、ファッションや美容、インテリア、社会経済など多彩な領域を調査し翌年のテーマカラーを毎年12月に発表されます。通常1色のみ選ばれますが、今回は5年ぶりに2色が選出されました。パントンは2021年の流行色として2つの色を発表しましたが、個々の色を別途で使うことは想定されていません。あくまで “この2色の組み合わせ” を、ひとつのトレンドカラーとして発表しています。
「イルミネイティング」は、明るくチアフルな光輝くイエローで、太陽のパワーが染み込んだような温かみのある色合いです。一方、「アルティメットグレー」は、永続的で強固な基盤をつくる、堅実、安定、試練に耐える能力を表しているそうです。
「イルミネイティング」と「アルティメットグレー」は太陽と雲で希望を表現されています。
“私たちはまだ団結や安定からほど遠いが、そこを目指している。灰色の雲の裏には明るい太陽の光がある。”
まさに現代の不安定な世の中に希望を見出すような配色ですね。
色一つにもいろいろな意味や想いがあると思うと、色に対する見方が変わってきませんか?